ビットコインって発行枚数の上限はあるの?
いま現在、どれぐらいの枚数が発行されているの?
ここでは、ビットコインの発行枚数に関する上限、現在の枚数、今後の発行スケジュールなどについて説明していきます。
目次
1.ビットコインの発行枚数の上限は2100万BTC
ビットコインは無限に新規発行できるわけではありません。
当然、発行枚数の管理者がいるわけでもなく、あらかじめ決められたシステム(プログラム)に従って、自動で運営されているのです。そして、このシステムは、誰も変更することができないのです。
ドルや円などの法定通貨は、中央銀行が通貨の供給量を調整することができます。日銀などが量的金融緩和政策として、市中の通貨量を増やすことは意図的に行われています。
それとは異なり、ビットコインは、無限に発行することはできない仕組みになっています。
ビットコインの発行上限枚数は、2100万BTCとシステムによってあらかじめ決められているのです。発行枚数が2100万に到達すれば、それ以上は発行することはできません。
これにより、ビットコインの通貨の価値を維持することができ、過度なインフレを防ぐことができます。供給量に上限があるという点では、金(ゴールド)に似ているとも言われたりします。
2.ビットコイン(BTC) の現状の発行枚数はいくら?
それでは、いま現在のビットコインは発行枚数はいくらまで到達しているのでしょうか?
とても気になりますよね。
仮想通貨(暗号資産)の統計情報を提供されているBrookchain.comのデータによると、2019年9月15日現在、ビットコイン(BTC)の発行総枚数2100万のうち、1793万BTC(=約85%)が発行されていることになります。
(出典:Blockchain.com ビットコインの発行枚数の推移)
17,938,088番目のビットコインがマイニングによってあらたに発行され、承認されていることが分かりますね。
3.ビットコイン(BTC) の発行枚数推移はどうなっている?
ビットコインの上限枚数が2100万なので、残り新規発行されるのは約307万BTCしかない計算になります。
ちなみに、ビットコインは2009年に誕生しています。
それでは、2009年の誕生から2019年9月15日までの発行枚数の推移をみておきましょう。おなじく、Brookchain.comの統計によるとこうなります。
(出典:Blockchain.com ビットコインの発行枚数の推移)
よく見ると、2009年ビットコインが開始した時に比べて、2019年直近の方がグラフの傾きがなだらかなのがお分かり頂けると思います。
最初と今では、発行枚数が違うのでしょうか?
4.ビットコイン(BTC) の発行スケジュール
ビットコイン(BTC)は、マイニングで承認されたマイナーに、報酬としてビットコイン(BTC)の新規発行を「1ブロック」(=約10分)ごとに行われます。
マイニングについてはこちらを参考にどうぞ。
参考:なんと!ビットコインがもらえる?【仮想通貨(暗号資産)マイニングのしくみ】
そして、この報酬は「21万ブロック}ごとに半減するように設定されているのです。
それでは、ちょっと、実際に計算してみます。
↓
2,100,000分÷60分=35,000時間
↓
35,000時間÷24時間=1458.333日
↓
1458日÷365日=3.995年
結果 約4年になりました。
つまり、ビットコインの21万ブロックは約4年間の発行量ということになります。
4年に1回、新規発行されるビットコインの報酬額は半分になるシステムです。
過去にさかのぼると、2009年ビットコインのシステムが運用開始された頃は、報酬は50BTCでした。2012年の1回目の半減期で25BTCに一気に半減しました。
その後、2016年の2回目の半減期で12.5BTCになって、現在に至るわけです。
今後は、2020年に3回目の半減期をむかえて、6.25BTCになる予定です。
さらに、2024年の4回目の半減期には3.125BTCにまで減ります。
はたして、この調子で4年に1回の半減が繰り返され、最終いつ2100万BTCに到達するのでしょうか?
今から約120年後の2140年です。ここでビットコイン(BTC)の新規発行は終了です。
ビットコインの新規発行がなくなる前に、私たちがなくなっていましたね(笑)。
残念ながら、ビットコインの新規発行の終了のニュースを見ることはできません。
しかし、完成されたビットコインのシステムに驚きです。
5.まとめ
それでは、ビットコインの発行枚数上限2100万と発行予定のまとめになります。
・2019年9月15日現在のビットコインは発行枚数は1793万で全体の85%である
・ビットコインの報酬は4年に1回半減期がやってくる
・ビットコインの上限に達するのは2140年頃である
こうやって数字でみると、ビットコイン(BTC)がいかに緻密なシステムによって稼働されているかが、お分かりいただけると思います。
発行上限が設定されていることで、法定通貨にくらべてインフレになりにくい仕組みになっています。
今現在、1ビットコイン(BTC)は約110万前後ですが、4年の半減期ごとにどのように上がっていくのでしょうか。そして上限2100万に到達する2140年には1ビットコイン(BTC)は、いくらになっているのでしょうか。
そう考えると、とても夢のある話に聞こえませんか。
皆さん、今後、どんどん生活に入り込んでくるビットコインの発行スケジュールを、頭の片すみに入れておかれてはいかがでしょうか。