仮想通貨(暗号資産)について学んでいくと、必ず聞く言葉があります。そう「マイニング」です。日本語に訳すと「採掘」です。
えっ!?ビットコインて採掘してるの?となりますよね。一般的に「採掘」といえば、金や石油を掘り出すイメージです。デジタル通貨であるビットコインを「採掘」するとはどういうことでしょうか?
ここでは、ビットコインとマイニングの関係についてお伝えします。
目次
1.仮想通貨(ビットコイン)のマイニングの役目
もはや、仮想通貨(暗号資産)といえば「マイニング」、というくらいよく聞く言葉ではないでしょうか。マイニングは、いろいろな仮想通貨(暗号資産)で行われていますが、ここではビットコインで説明していきましょう。
マイニングとは、取引が適正であるかを判断して承認する作業のことです。
たくさんある鉱物の中から、わずかな金を発掘する姿に似ていることから「マイニング」と言われるようです。そして、マイニングをしている人々は「マイナー」と言われ世界中にいます。
いったい、マイニングで何を承認しているのでしょうか?
ビットコインは、世界中で毎日のように、何億という膨大な取引が行なわれているので、どれが正しい取引かを承認していく必要があるのです。
従来の「中央集権型」では、取引自体に不正やエラーがないかをチェックする管理者がいました。しかし、ビットコインでは管理者が存在しないため、不正やエラーが発生しないが必要になってきます。
これまでの管理者の役目を「マイニング」がになっているというイメージです。
2.仮想通貨(ビットコイン)のマイニングのしくみ
ビットコインのマイニングでは、「プルーフオブワーク(Proof of Work)」というしくみがとられています。仮想通貨(暗号資産)になじめない人々が多いのも納得です。本当に、これまで新聞やニュースで見たこともないような言葉ばかりが出てきますからねー。めげずに見ていきましょう(笑)
プルーフオブワークは、直訳すると「作業の証明」です。コンピューターに膨大な計算が必要な作業をさせ、その計算を1番早く完了させた人が、みごとビットコイン取引の承認者となることができます。
そして、その承認者のみがブロックチェーンに新たなブロックをつなぐ権利が与えられるのです。その意味で、マイニングは、「コンピューターによる計算競争」とも言えます。
1番早く計算完了したマイニングの成功者には、ビットコインで報酬が支払われるのです。この報酬として新規発行されるビットコインを、世界中のマイナーが手に入れようと必死になっいます。
マイニングで誕生した新しいブロックの情報は、世界中のネットワークに共有されるしくみです。
3.仮想通貨(ビットコイン)はマイナーのおかげ
それでは、あらためて「マイナー」にスポットをあてます。
「マイナー=採掘者」と説明しましたが、別の言い方をすると、ビットコインのネットワークシステム維持に参加している人々です。この「ビットコインがもらえる」というご褒美があるからこそ、多くの人々がマイナーとしてビットコインのネットワークに貢献し、ビットコインのシステムが維持できているというわけです。すばらしいシステムですねー。
ただ、マイナーとして報酬をもらうのは決して簡単ではありません。ビットコインのネットワークシステムは、マイナーに支えられていることを理解しておきましょう。
仮想通貨(暗号資産)に向き合っていくと、専門的な言葉がどんどん出てきます。はじめは一言一言きちんと覚えようとしなくても大丈夫です。イメージをつかむ感じでいいので、どんどんボキャブラリーを増やしていきましょう。
まずは、広く浅く知っていくことで、仮想通貨(暗号資産)やビットコインと向き合うきっかけを作っていきましょう。
4.マイニングは競争激化 個人はクラウドマイニング
「よーし、それなら私もマイニングをやってビットコインのご褒美をゲットしよう!」とお考えのあなた、ちょっと待ってください。
結論から言うと、「あなたが個人で、今からマイニングで稼ぐことは難しいです。」実は、ビットコインのマイニングを取り巻く環境が大きく変化してきているのです。
ビットコインが稼働しはじめた頃というのは、新しくビットコインを手に入れる一般的な方法はマイニングでした。しかし最近は、マイニングをやっているのは個人単位ではなく、会社・法人単位です。つまり、マイナーの規模が大きくなっているのです。
マイニングを行うには電気代がたくさんかかるので、電気代の安い中国などに場所をシフトして行っているのが現状です。また、計算競争に勝つには、高性能なマイニング専用パソコンを何台もそろえる必要が出てきているのです。
もはや、個人の資金力と技術力では太刀打ちできない市場になっています。個人がマイニングに参加したい場合は、「クラウドマイニング」しかないでしょう。
クラウドマイニングとは、マイニングをしている企業のハードウェアに小口投資をして利用させてもらう方法です。
以前に比べて採掘の難易度が上がり、個人が自宅でマイナーをしても利益が上がらないため、あらたに誕生したマイニングの方法がクラウドマイニングです。
5.まとめ
それでは、ビットコインとマイニングの関係のまとめになります。
・マイニングは計算競争 成功者はビットコイン報酬がもらえる
・ビットコインのネットワークを支えているのは「マイナー」
・個人ならクラウドマイニングで小口投資
どうですか?マイニングの仕組みの概略がつかめたでしょうか。
マイニングについて深堀りするなら、もっと知識を増やすこともできますが、著者は、仮想通貨(ビットコイン)が初めての方は、広く浅く知るのがいいと感じています。なぜなら、深く掘り下げるとすぐに理解できなくなるからです(笑)。
仮想通貨(ビットコイン)がらみは、今まで聞いたことがない言葉がいっぱい出てきます。しかし、これから、まちがいなく仮想通貨(暗号資産)の時代になっていくでしょう。なので、ビットコインの知識をを身につけるのは、今からでも全然遅くありません。
しかし、もしあなたがマイニングについて初めて知ったなら、もっとマイニングの知識を深めて自分でマイナーを目指そうとはしないでくださいね。もはや、個人では勝負にならないので、いいクラウドマイニングの投資先を探す方向に考えをシフトしていきましょう。
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