仮想通貨(暗号資産)は危険だ、仮想通貨取引はリスクがある、と聞かされているあなたへ
ただ言われるがまま仮想通貨(暗号資産)は危険、リスクがあるからかかわらない、と思われているのでしたら、ちょっとお待ちください。一概にリスクと言っても、投資全般に当てはまることから、仮想通貨(暗号資産)特有のものまで、いろいろとあります。
ここでは、仮想通貨(暗号資産)には、実際にどのようなリスクがあるのかをお伝えしていきます。
目次
1.仮想通貨(暗号資産)は価格の変動リスクが大
これまで急騰と暴落を繰りかえしながら市場規模を拡大し続けている仮想通貨(暗号資産)ですが、リスクも当然いろいろあります。やはり1番のリスクは、価格変動が大きすぎる点です。
他の法定通貨であるドル円やポンド円など比べても、変動幅は圧倒的に大きく、1日で数%動くことも日常茶飯事で起こります。
それゆえに、実際の通貨としては安心して使用するのが難しいと、いわれたりします。ビットコインはじめ仮想通貨(暗号資産)は価格が大きく下げ、予想以上の損失をまねく可能性がありますので、取引時には注意しましょう。
2.仮想通貨(暗号資産)が信頼されなくなるリスク
たとえば、仮想通貨の代表であるビットコインにしても処理能力が遅いという問題を抱えています。
今は、仮想通貨(暗号資産)の時価総額全体の60%以上を占めているビットコインでさえ、将来、別の仮想通貨(暗号資産)が台頭する可能性があります。
管理者がおらず中央集権的でない仮想通貨(暗号資産)ですが、ノアコインのトークンスワップのように、移転等を支えてくれるコミュニティが崩壊すれば、トークンスワップが行われず、仮想通貨(暗号資産)の価値がなくなる可能性もあります。
参考:ノアコインのトークンスワップ質問票は回答必須!
そういう意味では、まだまだこれからの市場と言えます。
3.仮想通貨(暗号資産)が流出する取引所によるリスク
マウントゴックス事件やコインチェック事件などに見られるように、取引所自体に信頼性がないケースや外部からのハッキング攻撃により、私たちの預けている仮想通貨(暗号資産)が不正流出してしまう可能性があります。
さらに、あなたの預けている取引所の財政状態が悪ければ、損失が補てんされない可能性もでてきます。
ビットコインをはじめ仮想通貨(暗号資産)のシステム自体は問題がなくても、仮想通貨(暗号資産)を預けた取引所がハッキングされる可能性がゼロでないことを認識しておきましょう。
4.仮想通貨(暗号資産)の自己管理上のリスク
仮想通貨(暗号資産)を自分のPCやスマホ上のウォレットに移動して管理している場合、そのウォレット自体が外部からのハッキング攻撃によりあなたの仮想通貨(暗号資産)が流出する可能性があります。
とりわけ、パスワードや秘密鍵は、絶対なくさないように管理を徹底しなければなりません。なぜなら、2度と復元できないからです。
うかつにスマートフォンを失くして、パスワードや秘密鍵が分からなくなり、復元できずトークンが取り出せなくなったという人を知っています。
管理者がいる銀行のように本人確認できれば簡単に再発行、というわけにはいきません。
ウォレットは、自己管理の徹底するようにしましょう。
5.需要供給のバランスや規制による売買不成立のリスク
仮想通貨(暗号資産)は、まだまだ法定通貨に比べて取引の流動性が劣っているのが現状です。
需要と供給のバランスによって売買成立するのはFXと同じですが、売り一辺倒で売買不成立の可能性もあります。また、仮想通貨(暗号資産)の売買自体が法律で禁止されることもあり、そのため需要と供給のバランスがくずれ、価格が下落する可能性もあります。
まだまだ、仮想通貨市場は発展途上なので、需給バランスには注意が必要になります。
5.まとめ
それでは、これだけは知っておきたい仮想通貨(暗号資産)5つのリスクのまとめになります。
・仮想通貨(暗号資産)自体が信頼されなくなる可能性が残っている?
・下手な取引所に預けると仮想通貨(暗号資産)が流出する危険性あり
・仮想通貨(暗号資産)は完全な自己管理を徹底する
・受給バランスによって売買できない可能性あり
全体的には、仮想通貨(暗号資産)の歴史が浅く、市場ができあがっていないためのリスクと考えられます。
仮想通貨(暗号資産)の最大の特徴である管理者がない(=中央集権的でない)というメリットが、一歩まちがえれば最大のリスクになりかねないのです。
基本は、仮想通貨(暗号資産)は完全な自己責任による管理が必要です。
ウォレットの秘密鍵を紛失したら、周りの誰にも助けてもらえないということを、しっかり頭に入れておきましょう。