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仮想通貨(ビットコイン)と法定通貨、電子マネー、いったい何が違うの?

投稿日:2019年3月27日 更新日:

仮想通貨が何となく分かってきたけど、ビットコインと円やドルなどの一般のお金はどう違うの?
ビットコインって電子マネーと同じじゃないの?

ひょっとしたらそんな疑問を持ちの方もおられるかもしれません。
ビットコインが、法定通貨や電子マネーとどう違うのかを説明していきます。

 

ビットコイン ちがい

 

目次

1.ビットコインには発行主体がない

皆さんが日常で使っている円やドルなどの法定通貨とビットコインは、はたして何が違うのでしょうか?大きな違いとして2つあります。

まず、ビットコインは「発行主体がない」ということです。法定通貨は、発行主体が存在します。

たとえば、皆さんが使っている1万円札には、「日本銀行券」と書かれていますので、発行主体は日本銀行であることが分かります。

円などの法定通貨とは、金銭債務の弁済手段として用いることができ、法的な効力が認められている通貨のことです。円の場合は日本銀行が、その他それぞれの国の中央銀行が発行主体となり、それぞれの国の信用のもとに通貨としての価値が維持されています。

しかし、ビットコインの場合は、この発行主体が存在しないのです。この「発行主体がない」というのが1番目の特徴です。

 

2.ビットコインには発行上限がある

次に、「発行上限がある」ということです。

法定通貨上限なし

法定通貨の場合は、発行上限がないので、いくらでも紙幣を発行することができます。しかし、一般的にはたくさんの紙幣を発行すればするほど、その紙幣の市場価値は下がりインフレにつながる恐れがあります

 

仮想通貨(ビットコイン)上限なし

これに比べて、ビットコインの場合は、発行上限があらかじめ約2,100万BTCと決まっているので、中央銀行による金融政策によるインフレは起こりにくい仕組みと言えます。ただし、投機的な取引により、対法定通貨との交換価格が乱高下するリスクはあります

 

3.ビットコインは「円」の代替物ではない

では、電子マネーとの違いを見ていきます。

仮想通貨(ビットコインなど)と電子マネーのちがい

一見すると、ビットコインも電子マネーも形が見えない点では同じように感じますが何がちがうのでしょうか?

電子マネーには、法定通貨と同じように、発行主体が存在しています。

たとえば、「Edy」「Suica」「nanaco」といった有名な電子マネーでは、それぞれ楽天、JR東日本、セブンカードサービスが発行主体になっています。

これらの電子マネーを使っている方ならお分かりだと思いますが、電子マネーは単に「円」の代替物です。私も、nanacoを使っていますが、事前にチャージ(入金)しています。つまり、電子マネーの発行主体が、それぞれ「円」を使いやすいように管理しているだけです。

一方、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)は、「円」ではなく「仮想通貨そのもの」です。「円」という法定通貨が形を変えただけの電子マネーとは、まったくの別物であると言えます。

 

4.ビットコインは個人間のやりとりができる

もう1つ電子マネーとの大きな違いは、個人間のお金のやりとりです。

電子マネーは、お店などへの支払いのみを想定しているため、基本的には、個人間のお金のやり取りは一切できないようになっています(一部個人送金できるものもあり)。一方のビットコインは、お店への支払いもできるし(ビットコイン決済導入している店に限られますが・・)、個人間での送金も可能です。

金融機関を介さなくても、ビットコインが入っている自分のウォレット(財布)から相手のウォレット(財布)へ送金可能です。

たとえば、親が子供への仕送りにビットコインを送ることができるのです。しかも、24時間365日いつでも可能で時間も数十分で完了してしまいます。銀行のようにシステムのメンテナンス中だから送金できない、なんてこともありません。

形の見えない通貨という点では、ビットコインも電子マネーも同じですが、実体はまったくことなるものであると理解しておきましょう。

 

5、まとめ

これまでの法定通貨には、中央銀行という発行主体があり、発行上限がなかったのに対して、ビットコインには、発行主体がなく、発行上限があるのが特徴です。また、電子マネーは、発行主体があり使用方法は支払のみであるが、ビットコインは、支払のほか送金も可能です。これらの大きな特徴をしっかりと頭に入れておきましょう。

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