FXトレーダーの中には、損切りがなかなかできないという人は本当に多いです。誰でも損失は受け入れたくありませんからね。
オープンポジションからも、含み損をかかえたままの人がたくさんいることが分かりました。それでは、含み損をかかえている人たちは、どのような心理状態でいるのか見ていきます。
目次
1.FXで損する人の大衆心理とは
FXトレーダの大衆心理を見事にあらわしているのがクソポジチェッカーでした。
参考:OANDAクソポジチェッカーで大衆心理が分かる!【FXは心理戦】
それでは、FXで損する人の心理について、さらに突っ込んで見ていきます。OANDAのオープンポジションのグラフをもう一度使って説明します。
ここで、右上の①の、いわゆる「クソポジ」を持っている人に3つの質問を投げかけてみましょう。含み損が出ているのにポジションを保有しつづける理由を聞いてみたいと思います。
【3つの質問】
質問A「損失を確定することが受け入れられずに、決済を先延ばしにしているだけですか?」
質問B「まだ、上昇トレンド中であると見ているから保有中なのですか?」
質問C「たとえば、損切り設定を111円にしているので、まだ自分の損切りラインまで到達していないだけですか?」
質問のBとCにYESなら、戦略ありきでポジションを保有されているので問題ナシです。
問題なのは質問Aに対してYESの場合です。
Aの場合は、相場の価格がさらに下がって111円になって含み損が拡大したとしても、おそらく何の行動もできないでしょう。
唯一できるとすれば、相場が再度上昇してくるように「神頼み」することくらいでしょう。
自分の資金残高が減っていく様子を、パソコン画面で眺めるくらいしかできません。「これ以上、下がるなー」と心の中で叫びつつ…ヘビににらまれたカエルさながらの状況でしょう。
「この価格になったら損切りしよう」というプランを持っていないと本当に行動することができません。そして、最後は、強制ロスカットで退場です。著者も過去、何度退場させられたことか(泣)
FXで損する人の大衆心理とは、損失を出した時に許容できない状態のことです。まずは、FXで損する人の心理をしっかりとおさえておきましょう。
2.FXで稼ぐ人の大衆心理とは
それでは、逆に、FXで稼ぐ人はどんな大衆心理なのでしょうか?
FXで稼ぐ人の大衆心理とは、損失を出した時に「今回はよみが外れた」と損失を許容できる状態です。損する人との大きな違いは、自分のよみが外れた時に対処できるか否かです。
未来の相場が100%分かる人は1人もいません。
相場が悪い方に動いたときに、どう行動するかのプランを前もって考えておける人、そして、実際に悪い方に動いた時に、冷静に自分のプランを実行できる人がFXで稼ぐことができる人です。
しかし、結果的に、大衆心理は、含み益が出たらすぐに利益確定を行い(チキン利食い)、含み損になるとズルズルと決済できずに延ばしてしまうのです。そのことを、クソポジチッカーは教えてくれています。
たとえ、きちんと戦略を立ててトレードをしたとしても、人間の損をしたくないという心理が戦略よりも勝ってしまうのです。
損失を許容できるようにするにはどうすればいいのでしょうか?
マネーマネジメント(資金管理)と関連しますが、あなたが失っても痛くないと感じる損失額になるようにLOT(ロット)を設定し、トレードすることが解決策です。
「痛くない損失なんてない!」と思われるかもしれませんが、1回の損失が資金全体の10%を超えてしまうような大きなLOT(ロット)でトレードしないようにしましょう。
たとえば、1回の損失が資金全体の2%におさまるようにするといった、自分の損切りルールを作りましょう。
マネーマネジメント(資金管理)をしっかり行い、FXで稼ぐ人の心理を少しずつ身につけていきましょう。
3.まとめ
それでは、FXで損する人稼ぐ人の大衆心理のちがいのまとめです。
・FXで損する人の大衆心理は、損失を許容できない
・FXで稼ぐ人の大衆心理は、自分のよみが外れたと損失を受け入れる
私たちは、おそらく大衆心理などぜんぜん意識せずにトレードを行うと、利益が出るとすぐに利益確定を行い、損失が出るといつまでも損失確定を行わないようになっているのです。
なので、みなさんは、大衆心理とは逆のトレードをするように心がけていきましょう。