今さらだが、為替市場の価格はどのように決まるのだろうか?
FXの指値注文と成行注文の違いはなに?
FX初心者の中には、このような疑問を持たれている方がいるかもしれません。
基本的なことですが、しっかりおさえていきましょう。
目次
1.貨幣の価格はどのように決まるの?
FXの注文方法を見る前に、為替市場では、1分1秒ごとに価格が変動していますが、どのようにして価格は決定されているのでしょうか?
答えは、「基本的に需要と供給のバランスで価格は決まる」です。つまり、その時市場に参加している人たちの需要と供給によって、瞬時に価格は変動していきます。
絶えず上下しながら推移している価格の変動を見ながら、FXではどのように注文を入れていけばいいのでしょうか。
2.指値注文と成行注文のちがいは?
実際にFXで売買する時の注文方法は、大きく分けて「指値」と「成行」の2つがあります。
まず、指値注文から見ます。
指値注文とは、自分が指定した価格で売買を行う価格優先の注文方法です。
たとえば、トレーダーAとBの2人がいたとします。
Aが「私の持っている1ドルを100円で売ります」と言ったとします。
Bが「1ドル98円なら買います」と、注文を出します。
この場合、AとBの2人の間で売買交渉は成立しないことになります。
次に、成行注文を見ていきます。
成行注文とは、今すぐに売買を成立させたい場合に行う約定優先の注文方法です。
先ほどのBが、ドルの価格が100円より下がってこないので、98円で買うことをあきらめます。
そして、価格はこだわらず、今市場で取引されている価格で、1ドル手に入れるために買い注文を出します。
この場合、AとBの間で売買交渉は成立します。
その時、市場に出ている最も安い価格で交渉は成立することになります。
ニュースでよく「午前の取引を終え、1ドル=99円です」と伝えられているのは、1ドルの価格が99円で交渉成立したという意味です。
3.指値注文と成行注文の使い分けはどうするの?
決して必ず使い分けなければいけないわけではありません。指値注文だけ、成行注文だけでも全然問題ありません。
FX初心者の方のイメージがわくように、例として自身の経験でお話ししてみます。
基本は、自分の売買ルールにもとづいて、指値注文を入れます。そして、注文を入れると同時に、利益確定と損切りも同時に設定します。同時に設定することの1番のメリットは損切りが徹底できることです。
相場の動きを見て、この価格を割ったら損切りすると決めていたとしても、リアル相場の中で成行で損切り決済するのはとても難しいです。
「もう少し持てば反転するかも・・」など余計な感情が働いて、損失拡大させる経験を何度もしました。その結果、最初に損切り注文も入れてしまう方法に落ち着きました。
FX初心者の方も、利益確定は成行決済するとしても、損切り設定は指値で入れておくことをおすすめします。
それでは、成行注文はどんな時にしているかと言いますと、仕事から帰ってきてチャートを開いた瞬間、「まさしくエントリーチャンス!」という時に、成行で入ります。
時々、ちゃんとトレンドの流れを見ずに入ってしまい痛い目にあうこともあるので、成行注文は、飛びつかずに相場の流れをきちんと見てからするようにしましょう。
4.まとめ
それでは、FXの指値注文と成行注文のまとめです。
・指値注文と成行注文を無理に使い分ける必要はない
・指値注文はできれば損切りも同時に設定する
・成行注文は飛びつかず相場の流れを見てから入る
繰り返しになりますが、指値と成行どちらでも、実際に注文を入れて約定してから、損失が膨らんできた場合、損切りするのはとても難しいです。もう少し我慢すれば、相場が反転して利益に転じると期待してしまうからです。
なので、利益確定は相場の状況を見て利大追求されても構いませんが、損切の注文は最初に設定しておいた方がいいでしょう。
FX初心者のみなさんは、相場状況にあわせて、指値注文と成行注文をどちらにも使いこなせるようにしていきましょう。