為替相場の値動きって、とても複雑に見えるんだけどチャートを見るポイントはなに?
とてもややこしそうに見えるFX相場も、大きく分けるとトレンドとレンジの2つです。
この2つの「読みやすい相場」だけを相手にするだけで大丈夫です。
ここでは、トレンド相場とレンジ相場について説明していきます。
目次
1.値動きはトレンドとレンジ2パターンだけをおさえる
FX初心者にとって、チャートの値動きは複雑な動きをしているように見えてるのではないでしょうか。これから、この価格が上昇するのか下降するのかなんて、まったく予想がつかないかもしれません。ひょっとしたら、値動きの法則性があるなんて信じられず、上と下のどちらに動くかは、丁半バクチの世界かと思われているかもしれません(笑)。
しかし、相場の値動きは大きく分けた場合、トレンドとレンジの2パターンしかありません。ここでは「読みやすい相場」としてトレンド相場とレンジ相場を見ていきます。トレンドでもレンジでもない「読めない相場」は、そもそもトレードしないので対象外です。
1.トレンド(上下どちらか一方向へ動いていく値動き)
上昇トレンドとは、価格の流れが上昇方向へ継続的に進んでいく相場です。
下降トレンドとは、価格の流れが下降方向へ継続的に進んでいく相場です。
上昇トレンド相場は、高値を切り上げながら直近の高値を超えていくのが特徴です。
下降トレンド相場は、安値を切り下げながら直近の安値を抜けていくのが特徴です。
上昇トレンド相場では買いポジションを保有し、下降トレンド相場では売りポジションを保有していきます。トレンドの方向に合わせて、順張りトレードをするのがFXの基本になります。トレンドをつかみ、確実にそのトレンドに乗ったトレードをするのが、勝率を高めるポイントです。
2.レンジ(同じ価格帯で上下に動いていく値動き)
レンジとは、価格の流れが一定の値幅の範囲で上昇と下降を繰り返し進んでいく相場です。
レンジ相場は、上と下がある程度決まった範囲内で、上下を繰り返していき横ばいであるのが特徴です。
基本的に、トレンド相場が終わるとしばらくレンジ相場が続くことが多いです。そして、相場が下がってきたら買いポジションを、上がってきたら売りポジションをとっていきます。大きな利益を狙うのではなく、上下で相場が反転する前に小さく利益を抜くのが、勝率を高めるポイントです。
トレンド相場とレンジ相場で利益をあげていくことをイメージしましょう。
2.エントリーチャンスはいつでもやってくる
FX初心者の方も慣れてくると、チャートを見た時に「あぁ、ここでエントリーしておいたらよかった」と感じること場面がでてくるはずです。チャートを後から眺めた時に、結果論的に、後悔してしまいがちです。そして、トレンドやレンジの「読みやすい相場」でエントリーし損なったからといって、その後の不規則な動きをしている「読めない相場」でむりやりエントリーして損失を出してしまいます。
しかし、何も焦ることはまったくありません。為替相場は24時間動いているので、いつでもエントリーチャンスがやってきます。このように考えるべきです。そして、実際、いくらでも稼げるチャンスは巡ってきます。逆に、値動きが「読めない相場」は、損失になるリスクが高いだけなので潔く見送りましょう。利益につながる確率の高いトレンド相場やレンジ相場だけで勝負していく姿勢が重要です。
3.FX相場はレンジ7割トレンド3割
相場は値動き全体から見た場合、レンジ7割トレンド3割と言われます。トレンドが出たら次はレンジ、レンジの続いた後はトレンド、という繰り返しながら相場の値動きは形成されていきます。この説明だけを聞くと、値動きの流れを判断するのは一見かんたんそうに思ってしまいますが、実際はそうはいきません。
急なトレンド、緩やかなトレンド、上下幅の揃っているレンジ、上下幅がきれいに揃っていないレンジ、途中でショック的な動きをしたり、全く動きがなくもみあったりしながら、実際の相場は形成されていきます。
「読めない相場」はこんな感じです。
↓↓↓
裁量トレードのところで述べましたが、相場には「読みやすい相場」と「読めない相場」があります。
大事なのは、上記のような「読めない相場」には手を出さないことです。チャート上でテクニカル指標(インジケーター)を表示させて、トレンドとレンジを把握して、「読みやすい相場」だけを相手にしていきます。FXで勝つためには、「読みやすい相場」だけで売買をする方が結果的に利益が残っていきます。
相場の値動きは、どちらに向かおうとしているのか?上昇トレンドなのか、下降トレンドなのか、それともレンジなのか、「読みやすい相場」に的を絞るべきです。相場の値動きの流れが判断できるようになると、FX初心者でも、特別のトレード技術を持たなくても勝ちやすくなります。
4.テクニカル指標を使う目的はなに?
この記事で載せているチャートにはトレンドラインしか引いていませんが、それでも何もないよりはトレンドやレンジをとらえやすくなります。実際、いろいろなテクニカル指標を表示させることで、トレンドとレンジをつかみやすくなります。ここで、さまざまなテクニカル指標(インジケーター)を表示をさせる上で、注意点が2つあります。
1.トレンドとレンジを把握するのが目的
テクニカル指標(インジケーター)を使うのは、トレンドとレンジを把握するためです。当たり前のように聞こえますが、あらゆるテクニカル指標(インジケーター)を覚えることに必死になっている「チャートマニア」みたいな人を時々見かけます。こうなると本末転倒になってしまいます。
たくさんのテクニカル指標(インジケーター)を知識を得ることが目的ではありません。
トレンドとレンジを把握することが目的です。この基本の姿勢を忘れないようにしましょう。
2.多くの人が見ている指標を選ぶ
FXトレーダーは、何らかのテクニカル指標(インジケーター)を使用しているでしょう。そして、それを判断材料として実際の売買を行っているはずです。ということは、世界中のトレーダーが使用するメジャーなテクニカル指標(インジケーター)に従って、為替相場が動く確率も高くなる、と予想できます。別の言い方をすれば、「世界中の多くの人に使用されているテクニカル指標(インジケーター)は良い指標である」と、言うこともできます。
まずは、メジャーなテクニカル指標(ボリンジャーバンド、MACD、ストキャスティクス、RSIなど)から使用してみてください。
5.まとめ
それでは、FX初心者にとってのトレンド相場とレンジ相場のまとめになります。
・レンジ相場はある程度の値幅で上下
・チャートを見てチャンスを逃したと思わない→すぐにチャンスはやってくる
・あくまでテクニカル指標はトレンドレンジ把握目的で使う
まずは、FX初心者は、トレンド相場とレンジ相場の特徴をしっかりおさえましょう。自分が、「じゃあ今からFXやろう」、とチャートを開いた時、トレンドがすでに発生しているのか、レンジ相場中なのか、判断できるようになりましょう。判断するためのツールとして、テクニカル指標を使います。そして、その相場確認中に「あ~、10分早くチャート開いていたら、エントリーできたのに…」と悔やまないことです。もし、運よく10分前にチャートを開いていたとしても、同じことを言っている可能性が高いので(笑)。実際、悔やんでいるしりから、次のチャンスがやってきます。サラリーマンや主婦の兼業トレーダーの場合は、チャートを開いた時に集中するようにしましょう。