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ピップス(PIPS)とスワップポイントを攻略【FX初心者向け】

投稿日:2019年4月5日 更新日:

FXのピップス(PIPS)って何?
FXのピップス(PIPS)の利益計算が分からない。
FXで取引をしていく上で、共通の通貨単位であるピップス(PIPS)という言葉を覚える必要があります。ここでは、ピップス(PIPS)について、どのように計算すればいいのかを説明していきます。

ピップスとスワップポイント

目次

1.ピップス(PIPS)ってなんだ?

FX初心者の方にとって、ピップス(PIPS)は聞きなれない言葉でしょう。ピップス(PIPS)とは、FXを行う際に使用する共通のレート単位です。ピップス(PIPS)という言葉自体は覚えればおしまいですが、なぜその単位が使われているのか、という背景を知っておけば納得するはずです。

FXの世界では、円、米ドル、ユーロ、ポンドとたくさんの通貨が扱われています。それぞれ通貨の単位が異なります。また1人の人でも、ドル円、ユーロドルとたくさんの通貨ペアの取引を行います。

たとえば、ドル円のチャートが、112.08円から112.43円に上昇して利益が出た時に、ドル円だとなじみがあるので無意識で23銭の利益と計算できるかもしれません。しかし、ユーロドルを取引した場合はどうでしょう。ユーロドルのチャートが、1.1627から1.1579に下落した場合、ユーロとドルのどちらで考えるのだったかな?と一瞬迷ってしまうでしょう。さらに、利益については、決済通貨のドルで考えなければなりません。1ユーロあたり何ドル儲かったと考えるのは、われわれ日本人には非常に分かりにくい話です。おそらく、日本人は、利益を考える時、習慣的に円でしかイメージわかないでしょう。

また、逆に、フランス人がドル円を取引した場合を想像してみましょう。1ドルあたり何円の利益が出たか、と考えているのを想像しただけでもムリなのが分かります。単位がバラバラだとFX取引する人世界的に見ても非常に分かりにくいので、PIPS(ピップス)という単位で統一することを決めたのです

 

2.1ピップス(PIPS)はいくら?

それでは、PIPSを使って、先ほどのドル円とユーロドルの場合の利益計算をしてみましょう。

【ドル円が112.08円から112.43円に上昇したケース】
利益=112.43-112.08=0.35
112.43の最後の3の部分を3ピップス(PIPS)と表現するので、この場合は35ピップス(PIPS)の利益と表すことができます。

【ユーロドルが1.1627から1.1579に下落したケース】
損失=1.1579-1.1627=0.0048
1.1579の最後の9の部分を9ピップス(PIPS)と表現するので、この場合は48ピップス(PIPS)の損失と表すことができます。

基本的に円がらみの通貨ペアは少数第2位、米ドルがらみの通貨ペアは少数第4位が、それそれ1ピップス(PIPS)にあたると覚えるのがコツです。このピップス(PIPS)という単位を使用することで、「ポンドドルで20ピップス(PIPS)の利益を獲得した」というような言い方が、トレーダー同士でできるようになります。言われた方も、どれだけ儲かったのかがイメージしやすくなります。通貨ペアのどの位の数字が1ピップス(PIPS)になるかを頭に入れて、利益損失を考える習慣にしていきましょう

 

3.獲得した利益をピップス(PIPS)から円換算する方法【小学生レベル】

実際の利益は次のようになります。
先ほどのドル円で35ピップス(PIPS)の利益が出たケースで、
ドル円を1万通貨(1ドル=100円)買っていた場合の実際の損益額

1通貨の損益幅(ピップス数)=112.43円-112.08円=0.35円=35ピップス(PIPS)
👈少数第2位が1ピップス
1万通貨の損益幅(円換算)=10,000通貨×0.35円(=35ピップス)=3,500円

つまり、3,500円の利益になります。
損益額=取引通貨数量×獲得したPIPS数 で表せます。

FX初心者が、実際に獲得したPIPS数がいくらの利益になるかを体感するには、ドル円の取引が最も分かりやすいです。ドル円を10,000通貨売買した場合、1円の値幅(=100ピップス)を獲得することができれば、1万円の利益が出る、という感覚を持ってトレードしていきましょう

 

スワップポイント

FXでもう1つ分からない言葉が・・・スワップポイントって何?
FXにはスワップポイントで稼ぐ取引方法もあります。
しかし、下手をするとスワップポイントって支払わなければならなくなります。スワップポイントのターゲットは、ずばり高金利通貨です。
それでは、スワップポイントについて説明していきます。

 

4.スワップポイント狙いで金利ゲット【メリット】

スワップ(swap)という言葉は、もともと「交換」という意味です。FXでスワップと言った場合は、通貨ペア間の金利を交換することを意味します。スワップポイントとは、2つの通貨を取引する時の金利差のことです。

たとえば、南アフリカランド(ZAR)は金利が高い通貨で有名ですが、この高金利通貨を取引したとします。買いポジションを持つと、南アフリカランド(ZAR)を買って日本円(JPY)を売った状態になります。この状態を金利で考えると、南アフリカランド(ZAR)の金利は手に入るけど、日本円(JPY)の金利分は差し引かれた状態になります。

スワップポイント

南アフリカランドの金利が6.5%で、日本円の金利が0.1%なので、6.5から0.1を引いて6.4%の金利を、毎日分割で受け取ることができるというのがFXのスワップポイントです。しかも、これはレバレッジが1倍の時のお話です。

たとえば、資金100万円を口座に入れて、レバレッジを1倍に設定したとします。レバレッジ1倍なのでリスクが少なく、かつ、年利6.4%の金利が受け取れることになります。年間64,000円のスワップポイントが発生します。同じ資金100万円で、今度はレバレッジを10倍に設定すると、年間640,000円のスワップポイントが発生することになります。

日本は低金利なので、高金利通貨(南アフリカランド、豪ドルなど)の通貨ペアを選び取引すると、外貨を持っているだけでスワップポイントが入ってくることになります。FXのメリットがあるトレード方法の1つです。ドル円以外のおすすめ通貨ペアで紹介した豪ドル円などが、スワップポイント狙いの取引ができる通貨ペアです。

 

5.スワップポイントは支払うこともある?【デメリット】

FXのメリットとしてスワップポイントを説明しましたが、実は、デメリットもあります。

確かに、高金利通貨(南アフリカランド、豪ドルなど)を買い、価格が上昇していったら差額金利分がスワップポイントとして入ってきます。しかし、高金利通貨を買ったあとに価格が下がってしまったら、逆に差額金利分をスワップポイントを支払わなければなりません。スワップポイント狙いで高金利通貨(南アフリカランド、豪ドルなど)の買いポジションを持ったとしても、思惑通りに相場が上昇するとは限りません。相場が下がることも当然あります。その時に、もしレバレッジをかけていたら損失が一気に膨らんでしまいます

スワップポイントはFX取引のメリットではあります。しかし、レバレッジをかけて金利を狙うのは、リスクを伴った取引方法になってしまいます。なので、スワップポイントを狙う場合は、レバレッジを抑えてポジションを保有することが重要になります

 

6.まとめ

それでは、FX初心者にとってのピップスとスワップポイントのまとめになります。

・FX通貨ペアの共通単位がピップスである
・1ピップスがいくらかを覚えるカンタンなコツ
円がらみの通貨ペアは少数第2位が1ピップス
米ドルがらみの通貨ペアは少数第4位が1ピップス
・スワップポイント狙いの取引は、レバレッジをかけすぎない

まずは、FXではピップスという単位を使うと覚えてしまいましょう。一瞬ややこしいのは、通貨ペアによってどの少数単位が1PIPSになるかという点です。これも米ドルがらみの通貨ペアは少数第4位が1PIPS、と機械的に覚えてしまいましょう。

あとは、FX初心者おすすめのドル円で取引をしていけば、20PIPSで大体いくらの利益になるか、逆に、1万通貨の取引で3,000円の利益を狙いたければ、何PIPSを獲得しなければならないか、という考え方ができるようになります。スワップポイント狙いの取引については、一般的に差額金利を狙えるいい点だけを見てはダメです。相場が自分の思惑に反した場合には、その差額金利がマイナスになるリスクがあるという点をしっかりと理解しておく必要があります。まちがってもレバレッジをかけてスワップポイント利益の拡大を狙うことはしないように注意しましょう

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