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資金管理

FXポジション分割でリスク分散&レバレッジコントロールで利益最大化

投稿日:2019年5月1日 更新日:

FXのリスク分散ってどうやるんですか?
投資ではリスク分散って言葉が当たり前ですが、FXではどのようにリスク分散すればいいのでしょうか。
それでは、FXのポジションという観点から、リスク分散を見ていきます。

 

リスク分散

 

目次

1.FXでもリスク分散は必要

おそらく、FX初心者でまだ少額資金で1つの通貨ペアでポジションをたてて取引している段階では、リスク分散をそれほど問題になりません。しかし、投資資金を増やしたり、複数のポジションで取引しだすとリスク分散が必要になります。リスク分散とは、投資でリスクを伴う時に、そのリスクを最小限に抑えるために弱点がことなる投資対象に資金を分けて投資する方法です。

FXに限らず、投資の基本はリスク分散である、とはよく言われます。
なぜでしょうか?

たとえば、株売買なら自動車株だけに、商品先物なら金だけに、投資資金をすべて集中させた場合を想像してみてください。勝てばいいですが、負けた場合は目も当てられない結果となってしまいます。

一見、投資資金を集中させた方が大きな利益を追求できるので良さそうに感じますが、投資での資産運用はギャンブルではないので、まず資産を守りながら増やしていくことを考えないといけません

FXの場合は、為替市場で資金をなくして撤退させられないよう、生き残ることが大事です。そのためには、ポジション分割によりリスク分散することになります。

 

2.FXポジション分割でリスク分散する【2つの方法】

FXでのポジション分割には、2つの方法があります。1つは、通貨ペアごとにポジションを分ける方法、もう1つは、同じ通貨ペアで時間足を分ける方法、の2つです。

 

1.通貨ペアでポジションを分ける方法

それでは、まず、通貨ペアを分ける場合を見ていきます。たとえば、ドル円で0.1ロット、ポンドドルで0.1ロットの合計0.2ロットの買いポジションを保有したとします。

予想に反して、円高になった場合でも、
・ドル円   →資産価値は下がる
・ポンドドル →資産価値にほとんど影響なし

という結果になり、ドル円のポジションが損失を出した場合、ドル円だけに投資していれば損失に終わります。しかし、リスク分散で保有したポンドドルの利益と相殺することで、トータルで利益を出せる可能性があります。しかし、ここで注意すべき点があります。弱点が共通している投資先は、リスク分散にならない、ということです。

どういうことか、例を挙げてみます。
先ほどの通貨ペアを分ける場合に、ドル円と豪ドル円に分散していたとしたらどうでしょう。

同じように円高になったとしたら、
・ドル円  →資産価値は下がる
・豪ドル円 →資産価値も下がる

という結果になり、損失がダブルになりリスク分散の目的を達成していません。円高という弱点が同じ通貨ペアに投資しているためです。1つのリスク要因で、すべてが損失になるようなポジション分割は避けるように注意しましよう

 

2.時間足でポジションを分ける方法

次に、時間足を分ける場合を見ていきます。

たとえば、ドル円で取引する場合に、中長期的には上昇トレンドなので、スイングで4時間足で買いポジション0.1ロット保有しているが、短期的にも上昇しているので5分足で買いポジション0.1ロット保有しているようなケースです。

5分足のポジションは一時的な下落で損切りになっても、1時間足のポジションは上昇で、利益になるようなことはよく起こります。

FX取引で複数のポジションを保有する場合は、通貨ペアや時間足によって、ポジションを分けてのリスク分散する考え方が重要になってきます。

 

3.FXポジション分割しすぎに要注意!【体験談】

ポジション分割が大切なのは十分伝わったと思います。
「ヨーシ、それならもっとたくさん6通貨ペアくらいにポジションを分けてリスク分散しよう」という方がいらっしゃったら、少しお待ちください(笑)

FXプロトレーダーなら、たとえ6つの通貨ペアでも十分見れるかもしれませんが、FX初心者の方は、正直6つも見るのはムリです。自身の経験上、同時に見れる通貨ペアは3~4つくらいまでです(4つ目はかなりしんどい…)。基本的にポジションを保有した時に資金管理(損切り設定)はしていますが、それでも、急な相場の動きに対して早目に決済してしまうか、などの判断が必要な可能性があります。

完全な自動売買(EA)をするなら、複数の通貨ペアにリスク分散しても問題ありません。しかし、自分で相場を見て裁量トレードする場合は、通貨ペアを増やしすぎない方がいいです。特に短期売買(デイトレやスキャルピング)をされるなら、なおさら、リアル相場のウオッチが必要になります。そもそも6つものポジション分割した場合、それぞれのポジションがリスク分散になっているかも疑問ですし、本来の目的とは別に、通貨ペアをウォッチできないという新たな問題も発生しかねません。

最初は当然1つのポジションで売買を始めていき、徐々に、同時に2つのポジションを持ち、複数の相場を見れるように慣らしていきましょう。サラリーマンや主婦が副業でトレードをするスタンスなら、3つくらい同時に見れれば十分ではないでしょうか。ポジション分割はほどほどにお願いします

 

ポジション分割 レバレッジコントロール

 

FX初心者は低レバレッジでやることをすすめています。
なので、今からお伝えするレバレッジコントロールはFXにだいぶ慣れてからで構いません。
低レバレッジに反する内容ですが、FXでもう少し利益を上げたいと感じた時に有効な方法になります。
ここでは、レバレッジをコントロールすることの大切さについて、FXで大事な資金管理とからめて説明していきます。

 

4.FXレバレッジをコントロールするってどういうこと?

FX初心者のみなさんも、トレードに慣れてくると、次の段階として、レバレッジをコントロールするという考えを取り入れて、利益を増やしていくことを考えることが重要になってきます。

レバレッジのコントロールとは、ロット数を上げ下げして取引量を調整することです。
それでは、何のためにレバレッジをコントロールするのでしょうか?
それは、FX目的である利益の最大化のためです

FX初心者の中には、FXは損失を出す怖いものというイメージを持たれている方がおられるかもしれません。最初にレバレッジをめいっぱい効かせて、大きな損失を出してしまうことを避けるために、低レバレッジからの取引をおすすめしています。しかし、慣れてくると今度はFXの本来の目的である「利益の最大化」を追求していく姿勢が必要になってきます

 

5.FXトレード手法によってレバレッジを上げ下げ【応用レベル】

具体的には、トレード手法によってレバレッジを上げ下げして、コントロールすることになります。どういう手法の時にレバレッジを上げるのか、また、レバレッジを下げた方がいいのか、見ていきます。

 

1.レバレッジを上げていい場合

【手法】⇒スキャルピングとデイトレード

5分足や15分足でのトレードの場合、ロット数をいつもより少し上げて売買することが可能です。なぜなら、長い時間足に比べて損切りまでの時間が早く、損切り幅も狭く設定することができるからです。つまり、リスクを小さくおさえることができるので、多少ロット数を上げても大丈夫という考えです。ただし、レバレッジを上げる条件として、万が一の時の損切り設定は確実に行なうことを忘れてはいけません

 

2.レバレッジを下げるべき場合

【手法】⇒スイングトレード

週足や日足でのトレードの場合、逆にロット数をいつもより下げなければなりません。5分足や15分足に比べて週足や日足の方が、損切りまでの時間も長く、損切り幅も広くなるからです。損切りになった場合、5分足の時はー10PIPSだったのに、日足の時はー100PIPSということになり、リスクの大きさが全然違ってきます。週足や日足の場合は、利益幅と損切り幅がどちらも大きくなります。チャートがそれだけの大きな値幅で動くのでレバレッジを下げておく必要があります

レバレッジのコントロールとは、別の言い方をすると、短い時間足と長い時間足でレバレッジを変えることです。

短い時間足で売買するスキャルピングやデイトレは、レバレッジを上げる(=ロット数を上げる)ことができるが、逆に、長い時間足で売買するスイングトレードは、レバレッジを下げ(=ロット数を下げる)なければなりません

日々のトレードに、このレバレッジをコントロールする感覚を取り入れることで、FXの目的である利益の最大化を目指していきましょう。

 

6.まとめ

それでは、ポジション分割とレバレッジコントロールのまとめになります。

・通貨ペアのポジション分割は弱点が違う通貨ペアで行う
→×ドル円と豪ドル円の組み合わせ  ○ドル円とポンドドルの組み合わせ
・時間足のポジション分割は短期足と長中期足で行う
利益最大化の目的のためにレバレッジコントロールをする

当記事は、FX初心者がある程度トレードに慣れてから必要になる内容になります。おそらく、最初の頃は、選んだ1通貨ペアだけで取引を開始するはずです。まずは、資金管理で損切りがきちんとできるようになり、万が一の相場の動きに対しても、必要最低限の損失でおさえられるようになりましょう。そして、複数の通貨ペアの値動きが見れるようになり、複数のポジションを持つようになると、リスク分散も視野に入れるようにしてください。1つのポジションが自分の読みが外れてマイナスになっても、もう1つのポジションが利益になれば、トータルで利益が残るようになります。相場にかなり慣れてからになりますが、FXのレバレッジのメリットを活かして、利益の最大化も考えていけるようになりましょう。

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  1. 【FX初心者向け】ポジション分割しすぎにご注意!【余談】 – KOGANEMO より:

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