正社員のダブルワークで、平日の夜できるのは飲食店以外ないのかなぁ~。
ひょっとしたら、こう思われているダブルワーク希望の人は多いのではないでしょうか?実際、アルバイトを探してみると分かりますが、飲食店以外はほとんどありません。
なぜなら、飲食店以外のお仕事は、あなたがされているお昼の仕事と終業時間が同じだからです。倉庫の軽作業などで、仕事帰りに3時間くらいできるところなんてほとんど見かけません。
その中で、飲食店以外でみごと条件にマッチしているところを経験していますので、ご紹介したいと思います。ちょっとハード系ですがどうぞ。
目次
1.本業ありきのダブルワークは移動時間が命
ダブルワーク能力経験上で体力的にハードだったアルバイトを紹介します。仕事のハードさもそうですが、本業からダブルワークへの移動もなかなかハードでした。定時終了時間から、わずか15分後の電車に乗って、さらに到着駅から送迎バスに乗るという荒業です。しかも、その移動中の駅でパンとコーヒーを流し込み、トイレでスーツから作業用の私服に着替えないといけません。さすがにここまで厳しいと長期ではしんどいですが、2か月短期なら可能です。
1番の重要ポイントは、「本業が定時で帰れるかどうか」です。
著者の場合は、本業17時半上がりのダブルワーク19時開始が可能でした。あなたの本業がサービス残業あたりまえの場合は、移動時間は2~3時間の余裕を見た方がいいです。
あくまで本業ありきのダブルワークなので、本業に支障がでない範囲でダブルワークの仕事を選ぶようにしましょう。ただ、2ヶ月の短期アルバイトなら、多少の困難な条件でもチャレンジできるし、耐えることもできるというのが感想です。
2.宅配便の仕分け作業ってどんな仕事
これは、宅配業者の配送センターでのお仕事です。おそらく、国内最大手の宅配便だと思いますので、荷物の量はハンパない多さです。しかも、著者が働いたのは1年で最も物量が多い年末商戦時期でした。年末以外ならマシというわけでもないでしょうが、超繁忙期はさけるというのもありです。
実際の仕事内容は、シューターとながしの2つです。基本的に自分の持ち場は最初に決められます。著者は「シューター」でしたので、「ながし」は人が足りていない時のヘルプで入っていました。
シューターとは、コンベヤーで流れてくる荷物を配送地域の番号ごとのカゴ台車に積み込んでいくお仕事です。市内から集まった荷物を全国都道府県へ振り分けるパターンと、全国から集まった荷物を市内へ振り分けるパターンの2つがあります。
ながしとは、全国から配送されて集まってきた荷物をひたすらコンベヤーの上に流していくお仕事です。シューターが積み込む荷物をコンベヤーに先に流しといてあげるのです。
シューターは、カゴ台車に貼られているラベルの数字と荷物荷札の数字が一致するのを確認しながら積み込みしていきます。荷物の少ない時は、同じスタッフと談笑しながらできたりしますが、多い時はコンベヤー上に荷物があふれかえりパンク状態になります。仕事のしんどさは、繁忙期や曜日・時間帯など荷物の量に大きく左右される仕事です。
3.シューターの仕事で覚えることは2つ
シューターで覚えることは2つです。
1つ目は配送地域の番号と住所です。たとえば、「01=北海道」の場合、最初にカゴ台車に01のラベルを貼っておきます。荷物に01の荷札が貼られた荷物が流れてきたら、それを取ってカゴ台車の01と一致していることを確認しながら積み込みます。01が北海道とあえて覚えなくても、1日に何十個も積み込んでいるうちに覚えてしまうので、1つ目はクリアできます。
難しいのは、2つ目の荷物の積み込み作業のコツです。大小様々な大きさ、重量も数グラムの封筒から30キロある重量物までが不規則に流れてきます。上手く積み込むためのポイントはいくつかありますが、これが正解の積み方というのはありません。
ベテランのシューターは、みな自分なりの上手い積み方を確立しています。著者も1ヶ月やって、ようやく自分なりの積み方が確立できたかなという感じでした。小さなことまで含めるとたくさんありますが、3つだけポイントを紹介します。是非、参考にしてください。(積み込みのコツは、自分がネットで探してもなかなかいいのがなかったのでまとめておきます(笑)。。)
【荷物を上手に積み込む3つのコツ】
1.カゴ台車の奥から段ボールを縦向きに横3列分、上に積み重ねていく
カゴ台車全面にフラットに荷物を敷きつめていくように積んではいけません。最初は、カゴ台車の手前は足を乗せられるようにスペースを確保しておき、奥の3列を上段まで積み上げてから手前3列を積み上げていくようにしましょう。カゴ台車は奥行きがあるので、台車に足を踏み入れないと奥の上段まで積み上げることはできません。時々、カゴ台車の床一面にきれいに荷物を敷きつめている人がいましたが、マチガイです。手前に積み込むのは最後です。
段ボールを縦向きに積み込むのは、トラックが急ブレーキを踏んでも荷物が倒れにくくするためです。横向きだと倒れやすくなるのでダメです。とはいっても、積み込み加減でスペース的に横向きしか無理な場合は、横向きで積むこともありますが、基本は縦向きに積んでいきましょう。
2.カゴ台車の手前ギリギリで、前つら合わせをする
荷物を奥の横3列分上段まで積み込み完了した後、奥の荷物の前面にくっつけて手前の荷物を積んではいけません。なぜなら、最終、手前の荷物の前面とカゴ台車前面扉の間に、微妙なすきまができてしまうからです。そうなると、運送中に荷物がずれてくずれてしまいます。
なので、手前の荷物は前つら合わせをしながら積み込んでいきます。そうすることで、今度は奥の荷物と手前の荷物の間にすきまができますが、このスペースに小物や封筒、紙袋の荷物などを詰め込んですきまをなくすようにしていきます。
奥に3列、手前に3列前つら合わせし、奥と手前の荷物のすきまを小物でうめて、全体の荷物が運送中に動かないようにしていくイメージです。
3.重い荷物や大きい荷物は一番下、荷物は水平に積む
持ち上げて積み込むのがしんどそうな重量物は下に積みます。大きい箱も下でOKですが、大きいがスカスカで軽いものは、最後に一番上にボンと積み上げるのもありです。荷物は水平に積んでいくのが基本なので、箱でない紙袋や平行な面がないような形の荷物の上に、段ボールを積まないようにします。不ぞろいな形の荷物は、すきまにつめ込むか一番上に載せるかします。
段ボールを持った感じで、「この荷物は固いから下でOK」「これは弱いからあとから上に」と判断しながら積み込まなければいけません。
以上の3つのコツを意識することで、驚くほどうまく積み込めるようになります。トラックで長距離運送中に、ちょっとしたブレーキで荷物が崩れないよう意識しながら積み込むことが大事です。せっかく楽しみにしていた荷物が、トラックの長距離運送中にグシャッとつぶれないように、上手く積み込めるようになりましょう。
4.うれしいメリット!お金がもらえてダイエットできる?
運動量がハンパないので、下手にジムに通うよりはまちがいなくダイエット効果あるかもしれません。著者は、年末の超繁忙期に2か月入っただけで、腹筋がしまりはいているズボンがゆるくなりました。思わず、「すごい」と笑ってしまいました。
高いお金を出してジム通いやダイエットにチャレンジしたけど効果がなかった、という話は山ほど聞きます。それに比べると、お金をもらえてウエストが引き締まれば、言うことなしです。ただ、昼間の仕事が終わってからのダブルワークなので、4時間までにしておきましょう。
5.潔癖にはきびしいデメリット!ヘルメットと安全ぐつは共有
仕事上、ヘルメットと安全ぐつの着用は絶対です。ただこの2点は、アルバイトやパートの方と共有になります。やはり、仕事中はかなり汗をかきますので、他人がさっきまで着用していたヘルメットを、じかに頭にかぶるのは若干抵抗があるかもしれません。なので、著者もバンダナを頭にまいてから着用していました。これは、ほとんどの人がそうしていました。中には、キャップをかぶった上にヘルメットを着けている人もいました。
安全ぐつの方はヘルメットほど気にはなりませんでしたが、終わってから靴下をはきかえればOKでしょう。あと、着用しなければならないのが滑り止め付き手袋です。これは、共有はないので個人での購入が必要です。
潔癖の人には、共有ヘルメットはちょっときついかもしれませんが、何とかバンダナをしっかりまいて乗り切りましょう。
6.これは効く!ワンポイントアドバイス
カゴ台車を移動させる時に指をつめないように、などの最低限の指導は最初に受けますが、あとは、教育や指導らしきものは、ほとんどありません。
シューターの場合の、肝心かなめの積み込み作業のコツは、まわりの社員やベテランバイトの技をまねして覚えるしかありません。まちがった積み込み方をしていると、大体、怒鳴りながら社員の人が教えてくれます。「怒らな教えられへんのか?」と思ってましたが…(笑)。どちらかいうと体育会系ですね。「文系出身の中年おっさんにはあまり向いてないな~」と思いながらも、2か月のノルマはやりきりました。
紹介した【荷物を上手に積み込む3つのコツ】は、周りのベテランバイトに聞いたり、自分でネットで調べたりしてたどりついたコツです。ベテランバイトから、「積み込みはパズルみたいなもの」とアドバイスを受けたことがあります。キレイに積み込めた時は、なかなかのカイカンです。
ただ、3つのコツでお伝えしたことを全く意識しないで2か月積み込みしても、まったく積み込みレベルは上達しません。なので、3つのコツを頭に入れながら、荷物が崩れないことを意識しながら積み込むようにしていきましょう。
7.まとめ
それでは、宅配仕分け作業でのダブルワーク短期バイトのまとめになります。
・ダブルワークの場合は1日4時間までにおさえる
・共有のヘルメットと安全ぐつはバンダナと靴下で乗り切る
絶えず人が足りていない業界なので、アルバイトの求人を見るといつでも載っているのではないでしょうか?仕事きつそうだけど体力には自信あるからやってみよう、という方はどんどんチャレンジしてみてください。何も考えないで体力まかせでひたすら積み込んでいる人もいましたが、それでは、いつまでたってもラクに積み込めないです。積み込む3つのコツを頭に入れて体で覚えると全然違います。
上手く積み込めていることがカイカンになり、物量が増えた時でも焦らず対応ができるようになります。是非、3つのコツをマスターしてラクに積み込めるようになりましょう。