正社員でダブルワークのアルバイトを探しているところだが、いきなり、週3でシフトに入るのはしんどいし、続ける自信もないなぁ。まずは、ためしに単発のアルバイトからでも始めてみようかな。ダブルワークにおすすめの単発のアルバイトがあれば教えてほしい。こんな声に、著者の体験談をまじえながらお伝えしていきます。
目次
1.単発バイトは人材派遣会社への登録が必要
単発バイトの場合は、なんといっても1日だけ仕事をすることができるのが最大のメリットです。今週末の日曜日だけ時間が空いたので、小遣い稼ぎをしようという感覚です。
毎週、きちんと3日シフトに入るのが気が重い場合、まずは、人材派遣会社に登録して、そこで紹介してもらう1日バイトから体を慣らしていくやり方がおすすめです。基本的には、その人材派遣会社がとってきているお仕事の中から選ぶことになります。
そして、ダブルワークを継続的にやるとなると、単発ではなく、飲食店のお仕事のように、そのお店と直接労働契約を結ぶことになります。
まずは、、単発バイトでダブルワークすること自体に慣れていきましょう。
2.食品工場ラインってどんな仕事
それでは、単発バイトの中では比較的に気に入っていて、何回かお世話になった食品工場を紹介します。
みなさんも食べたことがある大手コンビニのお弁当の製造ラインでのお仕事です。コンビニの店頭に並んでいるいろいろなお弁当を、順番に製造ラインに流しながら作っていきます。役割ポジションは、お弁当の具材の数だけあります。
たとえば、仮に「鮭そぼろ弁当」という商品を作るとします。
商品を流すベルトコンベヤーの両サイドに、アルバイトの人がスタンバイします。ごはんを入れる人、そぼろをまぶす人、鮭を一切れのせる人、というように、明確に役割ポジションが決まっています。
そして、鮭そぼろ弁当を150個作る場合は、鮭をのせる人は150切れに到達するまでひたすら乗せ続けます。150個到達すまでの途中で、そぼろをまぶしている人とポジションチェンジなんてことはありません(笑)。
ひたすら単純作業の繰り返しになります。みんな自分の具材をセットする役目に専念するのです。最初は、ベルトコンベヤーの速さに負けて追われるかもしれませんが、慣れてくると上手く具材をのせれるようになります。
3.ベルトコンベヤーの速さに負けない【仕事のコツ】
ベルトコンベヤーで流れてくるお弁当の容器に、自分の担当の具材をつめていきます。ベルトコンベヤーもそれほど速いスピードというわけではないのですが、最初は、かなり追われます。そこで、ベルトコンベヤーの速さに負けないコツを2つ紹介します。
1.素手の感覚をとぎすます
具材をのせるのは、基本、素手です。当然、手にピッタリ密着する薄手のゴム手袋をつけています。おはしで鮭の一切れをはさんで、ゆったりとのせていては間に合いません。なので、基本、具材は何でも直接手づかみです。
ここで難しいのは、自分の利き手じゃない方です。鮭一切れずつを両手でつかむのはまだマシですが、佃煮コンブを両手で5グラムずつ指先でつまむのは、なかなか難しいです。
手順としては、最初に、はかりで佃煮コンブ5グラムをきちんと計ったサンプルを作って、目の前に置いておきます。その量をイメージしながら、ひたすら両手でつまみあげていきます。
最初は、つまみ上げた量が少し少なく4グラムくらいしかない時、あとから1グラムだけをつまんで足す、ということをしがちです。しかし、これはNGです。それをすると、間に合いません。ベルトコンベヤーに佃煮コンブがのっていない空のままお弁当の容器がまま流されていくことになります。
素手の感覚をとぎすまして、すべての具材のせは1回勝負と心得ましょう。
2.ベテランにコツを聞く
ゆったりと具材をのせていると、「スピード遅い」「コンブが多い」「はみ出ている」と、となりのおばさんがガンガンとゲキを飛ばしてきます。そのアドバイス(?)は、うるさいと思わずにありがたく頂戴するようにしましょう。
何十年もコンブをのせているおばさんの手は、あるイミ「神の手」です。正確に5グラムを計ったかのようにコンブをのせていく姿はプロです。ベテランのやるのを見て、聞いて、まねしていくのが最短の上達方法です。
あえてコツをを聞くまでもなく(笑)、ガンガン叱咤激励をとばしてくるので、真摯に受け止めるようにしましょう。
4.おいしいメリット、社員食堂が激安!
食品工場の1番のメリットは、アルバイトも同じように社員食堂で安く食べれることです。カレーライス150円、うどん100円と超激安です。お茶も飲み放題です。
単発バイトの場合、だいたいお昼ご飯は近くのコンビニで弁当とお茶を買うというパターンが多いです。なので、社員食堂は、お財布にやさしく、とてもありがたい存在です。
ここの社員食堂では、事前に食券を買うシステムです。主に、製造ラインでの余りの食材を回しているので、社員食堂で安く提供できるのです。
お腹も大満足で、「昼からもがんばって鮭をのせよう」という気持ちになります。
5、きびしいデメリット、衛生管理が超徹底!
衛生管理が厳しすぎるゆえの、身動きのとりにくさがデメリットになります。制服、帽子、マスク、手袋着用の完全防備で体の部位であいているのは、目だけになります。
トイレや昼休憩のために製造ラインから出て戻ってくる時が大変です。いったん完全防備を外してから用を足し、また完全防備に戻します。その上、1回1回、全身エアーブローしてからでないと製造ラインに戻ることができませんので、かなり面倒です。
また、手袋は必ず着用ですが、手にけがをしているとアウトです。製造ラインの入口には番人がいまして、手の甲と指をくまなく目視チェックされます。そして、仮に指に傷があると腕に赤いテープをまかれ、その日1日はベルトコンベヤーの横に立って食材に触れることは許されません。1日中掃除やゴミ出し、雑用などをさせられることになります。
1度だけこのチェックにひっかかり、1日中雑用をした記憶があります。半分腹が立ちましたが、それだけ衛生管理は徹底しているということは、勉強になりました。
なので、みなさん、コンビニ弁当はどうぞ安心して食べてくださいね(笑)。
6.ワンポイント裏情報
食品工場は24時間体制のところが多いです。
なので、仕事も昼勤と夜勤の両方で募集されています。当然、時給は夜勤の方が少しいいですが、昼勤の正社員の場合は夜勤はムリでしょう。24時間働き続けることになりますので、まちがいなく死にます(笑)。
食品製造ラインは、100%立ち仕事になりますが、重いものはほとんどありません。基本ベルトコンベヤーの横に立って仕事をしますので、倉庫内仕事のように、絶えず動き回るということもありません。
立ち仕事にさえ慣れてしまえば、それほど体力的に疲れないです。製造ラインに立っている人は、7:3くらいで女性が多いです。
注意しないといけないのは、どのラインにも仕切っているお局様みたいな方がいらっしゃいます。このお方は、絶えず同じラインの方にいろいろとゲキを飛ばされているみたいです。このゲキはありがたく頂戴するようにしましょう(笑)。
くれぐれも「うるさいなー」と嫌な顔を見せないようにしましょう。お局様に意見しないことが、食品製造ラインで上手く立ち振る舞うコツになります。
7.まとめ
それでは、食品工場でのダブルワーク単発バイトのまとめになります。
・立ち仕事だが、重労働はなく移動距離も少な目であまり疲れない
・両手を使い、素手の感覚をとぎすますのがポイント
・お局様のアドバイスは素直に聞く!
衛生管理は、飲食店以上に徹底管理されています。たとえ1回きりの単発バイトであっても、仕事に就くまえには食中毒のビデオ研修がありました。ここは本当に徹底されています。コンビニのお弁当が食中毒を出したらおしまいだからです。衛生管理については、たとえ1回かぎりの単発バイトであっても、最重要点と認識しましょう。
基本的に片手で盛りつけることはありません。必ず、両手を使いましょう。私は右利きなので、最初、左手でコンブ5グラムつかむ感覚が難しかったですが、慣れればできるようになります。
あと、衛生管理くらいに重要なのは、お局様に決して逆らわないことです(笑)。10年間コンブをのせ続けている人に、単発バイトのダブルワーカーが勝てるわけがありませんから。また、実際、キレイにコンブを高速でのせていく姿には脱帽です。たとえ、うるさく言われても、「はい」と返事をして「ニコッ」と返すことを習慣にしましょう。
そうしておくことで、また同じ現場の単発バイトに入りやすくなります。
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[…] といっても、手で具材を詰める工程が98%のお弁当の食品製造ラインに比べると、ドーナツを揚げる工程などは機械なので、パン製造ラインの方が自動化されていると言えます。 […]