相場が上昇なのか、下降なのか、それとも横ばいなのか判断する時に、チャート上に無意識で斜めや水平のラインを引かれているのではないでしょうか?
トレンドラインと水平ラインを引くことで相場の方向性が見えてきますが、その他にどんなことが分かるのかお伝えしていきます。
相場はレンジ7割トレンド3割と言われますが、しっかりとトレンドラインを引くことで、相場の方向性が分かり、売買の戦略を立てやすくなります。
トレンドラインとは、価格の動きの傾向をとらえるためにチャート上に引いたラインのことです。
ラインには、主に2種類あります。
平行なライン(上昇、下降、横ばい)、非平行なライン(トライアングル)の2つです。
ここでは、まず、平行なラインを見ていきます。
目次
1.上昇トレンドライン
上昇トレンドラインとは、チャートが上昇の時に安値2点以上の点を結んで引く線です。
この上昇ラインと平行に高値同士を結んで引く線をチャネルラインと呼びます。
そして、この2本の平行線の間を価格は動きながら上昇していくと見ることができます。
上昇トレンドラインとチャネルラインを図で書くとこのようになります。
上昇トレンドラインを引くことで次のように分析することができます。
【上昇トレンドラインを引いて分かること】
・方向性が上向きであるのでトレンドフォローは買いである
・上昇局面でのいったん下げてきた場合に、上昇トレンドラインがサポートとして機能し下げ止まりやすい(支えられる)
・価格が上げている場面でも、一本調子で上がり続けるのではなく、チャネルラインでいったん上げ止まりやすい(おさえられる)
ここで大事なのは、トレンドフォローの順張りは買いであるので、戦略としては押し目買いの方が売りよりも勝ちやすい、という点です。
トレンドは継続するというダウ理論を基準に考えると、チャネルラインでの売り戦略は、逆張りになるので負ける確率が高くなるということを理解しておく必要があります。
2.下降トレンドライン
上昇トレンドラインの逆パターンです。
下降トレンドラインとは、チャートが下降の時に高値2点以上の点を結んで引く線です。
この下降ラインと平行に安値同士を結んで引く線をチャネルラインと呼びます。
そして、この2本の平行線の間を価格は動きながら下降していくと見ることができます。
下降トレンドラインとチャネルラインを図で書くとこのようになります。
下降トレンドラインを引くことで次のように分析することができます。
【下降トレンドラインを引いて分かること】
・方向性が下向きであるのでトレンドフォローは売りである
・下降局面でのいったん上げてきた場合に、下降トレンドラインがレジスタンスとして機能し上げ止まりやすい(支えられる)
・価格が下げている場面でも、一本調子で下がり続けるのではなく、チャネルラインでいったん下げ止まりやすい(おさえられる)
ここでも上昇トレンドラインの時と同じことが言えるのですが、トレンドフォローの順張りは売りであるので、戦略としては戻り売りの方が買いよりも勝ちやすい、という点です。
チャネルラインでの買い戦略は、逆張りになるので負ける確率が高くなるということを理解しておく必要があります。
3.水平ライン(横ばい)
いわゆるレンジと言われるケースです。
安値同士を結んで引くサポートラインと高値同士を結んで引くレジスタンスラインの間を価格は動いていきます。
図で書くとこのようになりますが、こんなにキレイに安値と高値で折り返すわけではなく、実際は、大体の安値付近で支えられ、高値付近でおさえられるイメージになります。
【水平ライン(横ばい)を引いて分かること】
・方向性は上向きでも下向きでもない
・サポートラインで下げ止まりやすく、レジスタンスラインで上げ止まりやすい
・レンジ相場の後のトレンド発生のタイミングで、レジスタンスラインかサポートラインをブレイクしてくる
レンジ相場では、基本的に、サポートラインで支えられるのを確認してからの買い戦略とレジスタンスラインでおさえられるのを確認してからの売り戦略のどちらもいけます。
しかし、あまりレンジの期間が続いている場合は、上か下にブレイクする可能性があるので注意が必要です。
FX初心者の方も、テクニカル分析をする時は、トレンドラインと水平ラインを引くことを習慣にして、相場の方向性をしっかりとつかむようにしていきましょう。
[…] トレンドには、上昇トレンドと下降トレンドがあるとお伝えしました。 […]
[…] トレンドラインには主に2種類ありますということで、平行に引くパターンを3つ紹介しました。 […]